インド映画

【ネタバレなし】『サーホー』感想 プラバースを讃えよ!!

【ネタバレなし】『サーホー』感想 プラバースを讃えよ!!

約1カ月半も映画館に行かない日々を過ごして、そろそろ禁断症状が…
やっと緊急事態宣言が解除になり映画館も営業を開始しましたね!

新型コロナ感染症による緊急事態宣言解除後に最初に観たのは『サーホー』!!

予告の段階でアクション凄そうだったし、プラバースの色気を堪能したかったので絶対映画館で観たかった。

上映してくれてありがとうMOVIX京都。

勿論、パンフレットもフードも買って客単価を上げてきましたよ(笑)

『サーホー』はネタバレしちゃうと楽しさ半減だと思うので、公式が明かしてるところまでで感想書いています!
未見の方も安心して読んでくださいね。

目次

『サーホー』のあらすじ・キャスト

『サーホー』のあらすじは本当にややこしいです。
組織の抗争があったり、主要登場人物が多かったりするので、未見の人は一度あらすじに目を通してみてください。

あらすじ

インドのはるか遠くにある暗黒帝国の犯罪都市ワージー。
このきらびやかな大都市を裏で牛耳るのがロイ・グループのロイ(ジャッキー・シュロフ)だ。
20年前、抗争に敗れたロイはボンベイ(現在のムンバイ)からワージーへ脱出し、首領プルドヴィラージの後継者になったのだ。
ロイは金や石油の裏取引で組織を発展させたが、後継者争いに破れたプルドヴィラージの息子デーヴラージ(チャンキー・パーンデー)は面白くなかった。
やがて、内部の対立が表面化すると、抗争を恐れたロイは裏社会から脱却し、ロイ・グループとして合法的な事業を展開した。
そして、2016年からインド政府の優遇措置を受け、再生可能エネルギー及び水力発電事業を展開させる。
しかし、その事業が動き出した矢先、ロイ会長は凱旋したムンバイで暗殺されてしまった。
その3週間後―。ムンバイ市警察は、被害総額3億ドル(約300億円)の謎の窃盗グループを追っていた。
実行犯を全員逮捕したものの、逮捕者は「見知らぬ者から指示を受けただけで、犯罪に加担していない」と自供する。
実に謎めいた事件だった。そこで、市警幹部は現場に「今後の捜査は覆面捜査官に託した」と明かす。
男の名前はアショーク(プラバース)。逞しくしなやかな肉体、そして、鋭い洞察力を持つタフガイ。
大男たちをなぎ倒したと思えば、事件現場では犯行当時の犯人の動きを見事に言い当てる伝説の捜査官だ。

舞台は再びワージー。ロイ・グループの会議は後継者や今後の方針をめぐって紛糾していた。
ロイの家族はかつての抗争で全員死んだと思われていたが、遠くの地で人知れず一人息子を育てていた。
その息子ヴィシュワクが帰還したことで事態は大きく動く。
ヴィシュワクは「資産2兆ルピー(約3兆5500万円)の在りかは私だけが知る」といい、金庫のカギとなるブラックボックスはムンバイにあると明かす。
こうして、秘書のカルキ(マンディラ・ベーティー)はブラックボックスを手に入れるためムンバイへと赴く。
一方、かねてから会長の座を狙っていたデーヴラージは、自分の手下たちにロイを殺害させ、2兆ルピーを奪ったと告白する。
市警と合流したアショークは、美人捜査官アムリタ・ナイル(シュラッダー・カプール)を相棒にして、特命チームを指揮する。
特命チームは窃盗グループを仕切る謎の男(ニール・ニティン・ムケーシュ)の姿を捉えていた。
アショークはこの男との接触に成功。
男は“ワージーにある金庫を開けるブラックボックスを入手してみせる”と豪語していた!
市警がこのブラックボックスを手に入れれば、犯罪シンジケートのムンバイ進出を阻止できる。
こうして、ロイ・グループ、ムンバイ市警、謎の窃盗グループが入り乱れてのブラックボックス争奪戦が始まった。
最後に、それを手にする者は誰か?

引用元:『サーホー』公式HP

ね?複雑でしょう…(笑)

キャスト

プラバース:アショーク役
プラバースの代表作と言えば『バーフバリ』シリーズですよね!!!
あの気品あふれる姿とアクションに悩殺された人も多いのではないでしょうか。
インド現地でも女性ファンが多くついている理由も納得です。

インド映画に詳しくないので他のキャストさんは全然わかりませんでした。
あと女の人けっこう顔が似てるので髪型くらいでしか判別できません。
これって私が人の顔覚えるの苦手だからかなぁ。

『サーホー』の感想

『サーホー』は3時間もあるしそんな長い時間やって間延びしないのか?観ていて疲れないか?と最初はビクビクしてました。

でもいざ始まってみると一瞬も目がはなせないくらい物語がどんどん進んでいきます(笑)
3時間なんて一瞬で過ぎていきますよ。

『サーホー』の注意点を含めた感想のポイントはこちら。

●複雑な人間関係
●ハリウッド作品へのオマージュ
●プラバースの魅力全開

この3点についてお話していきます!!

複雑な人間関係

大きな組織が3つ以上出てきて登場人物も多いのが『サーホー』の特徴とも言えます。

特に物語冒頭は初老の男性が沢山出てくるので、正直「え??誰が誰でどういう関係???」と頭にクエスチョンマークが浮かびました。

特に私の場合は海外の俳優さんの顔を覚えるのが極端に苦手という、映画好きとしては致命的な欠点があるのです…(笑)

しかも『サーホー』は物語が2部構成になってるので、前半と後半で本当に頭がごっちゃになります

なので人の名前と顔覚えるのが苦手だな〜という私みたいな人は、事前に公式サイトで人間関係をチェクしてから観るとアタフタせずに観れますよ。

ハリウッド作品へのオマージュ

『サーホー』は近年のハリウッド作品へのオマージュが沢山盛り込まれています。

しかもありがたいのは、元ネタが分からなくても『サーホー』自体の物語に特に影響はないこと。

逆に言えば元ネタが分かるともっと楽しめる!!

ということで私のお気に入りはこちら。

●道路での激しいカーアクション
●バイクに対して攻撃してくるショベルカー
●部屋の外からぶっ放されるマシンガン
●敵の飛行型パワードスーツ

こうやってみると、色んなハリウッド映画の要素が見られますよね。
特にカーチェイスは迫力もあってカッコいいので瞬きを忘れてしまうくらいです。

なんだかんだ、本気出せばハリウッド並みのアクション映画撮れるんだぜと証明された気がします。

そもそもインド映画のアクションものって世界感が壮大なものがおおいじゃないですか。
だからかなのか、予算の関係かすごく気軽にCGが使われてる気がするんですよね。

私はゴリゴリのCGはちょっと違和感を感じてしまう質なのですが、今後さらに洗礼されていくことを期待しています。

プラバースの魅力が詰まっている

『サーホー』は色んな表情のプラバースを堪能できます。

誠実そうでありながら、おちゃめで。
オレサマ系かと思えば、孤独な少年で。
そして溢れ出る大物オーラとセクシーな身体…

さいっこうです。

プラバース演じるアショークは捜査中もガバガバにビール飲むんですよ。
そのくせカフェでは一人でカフェラテだかカフェオレだか可愛いの頼んじゃってさ。
そこはブラックコーヒーじゃないんやな!!!と思わずキュンキュンしました。

あと、クラブでのダンスシーンでパーカー羽織ってるのもちょっと少年ぽくてよかったですねぇ。

いろんな衣装、表情のプラバースを堪能するにはもってこいの映画ですよ!!!

サーホーのまとめ

『サーホー』は監督も若くて、まだまだ夢と希望にあふれる感じです。
多分監督は自分の好きなものここぞとばかりに詰め込んだんだと思います。

だから、みなさん。
ストーリーの辻褄が合わなかったり、話がよくわからなくても
「ああ、これはプラバースのプロモーションビデオなんだなぁ。」
と思って観るのが良いです(笑)

脚本はね、結構複雑な割に説明が詳しくされてなくて、勢いで進んでいくので。

映画好きの人って画面に映ったものは全てに意味があると考えると思うんです。
でも、『サーホー』でそれは通用しない。
え?この設定にする意味ある???
今これ映した意味ってある??
とパニックになります。

ということでこれから観る人は、ひたすらに詰め込まれたアクションと、プラバースの魅力に注目してください!!!!!

そしてプラバースにハマり、プラバースの女(男)になったあなたは『バーフバリ』シリーズを観るのです…